34歳女子夢追い日記。

自分の道をえらぶ。30代でキャリアチェンジ。リスタートを切ったばかりの私のまいにち。

アーツアカデミー研修生「劇場を創る、という仕事」

 

少し前の話になりますが、プロデューサー職につくために1月以降動いていたことを紹介します。

 

昨年度の募集要項を見て存在は知っていた東京芸術劇場が主催している、アーツアカデミーの研修生。こちらに応募しました。

 

www.geigeki.jp

 

結論から言うと二次面接で落ちてしまったのですが、今後劇場でのお仕事を希望する人が見てくださることもあるかと思い・・・・ブログに書き残したいと思います。

 

 

こちらの内容はまさに私のためにあるようだと感じ、応募を即決しましたw

簡単にいうと劇場に関わるお仕事に就く人を育てるための研修。

学生や、社会人経験者もその対象です。

 

私の志望するプロデューサーもそうですが劇場でのお仕事を志望する方や、障害者アーツ・地方創生・福祉サービスでのアートに関わりたい方も対象となっています。

 

研修コースはHPにある通り、通年(10ヶ月)と半期(3ヶ月)の2コースに分かれます。

 

この研修生を受けるために、この研修生制度を取り入れた背景や詳細を教えてくれる説明会が開かれます。2019年は2月11日、そして募集期間は2019年1月25日〜2月20日でした。

 

背景

一次審査で課題にもなっている劇場法に基づいて、

劇場や音楽を活性化することにより、心豊かな国民生活および活力ある地域社会への貢献をすることを目的として、この研修制度はできています。

東京芸術劇場も公共劇場であり文化庁から委託されてこの研修制度を行なっている状態です。

 

説明会で聞いたこと

そのようなミッションを抱えつつも業界はまだまだ未熟であること、技術を伝えて後継者を育て、働きやすい環境を提供するというところには程遠いことに課題感を持ち、業界で働きたい人をしっかりサポートし、就職支援を行うことをこの研修制度で行なっています。

 

つまり、かなりの確率で業界に入りたい人を研修生にし、劇場運営や公演の裏側についたり、座学で学び、就職してもらい業界で働く人たちを増やすことがミッションなのです。

 

また通年・半期限らず採用は合計5名程度、例年でいうと応募者は30名程度なので1/6の倍率です。

一次審査

以下引用ですが、①〜⑥の書類の用意が必要です。

①所定の「研修生選考申込書PDF(87.9KB)

②所定の「履歴書PDF(139KB)

③所定の「志望動機・自己PR書PDF(73.5KB)

論文Word(101KB)
1600字以内、指定の様式による。
課題:「劇場法と公共劇場の役割について」

所属長推薦書(該当する方のみ)PDF(76.8KB)
公共劇場等勤務先から本研修に派遣される場合は、所定の推薦書を提出してください。

⑥返信用封筒
定型封筒(長3)に82円切手を貼付し、住所・氏名・郵便番号を明記してください。

 

 そしてこれ、論文以外すべて手書きですw

結構な量ありました。そしてこんなに文字を書いたのは久しぶりで何度も書き直すと手の力がおかしくなりそうでしたwww

 

劇場法というものがあるのも初めて知りました。

この劇場法とは、文化庁が管轄している「劇場、音楽堂等の活性化に関する法律」のことです。

 

こちらは合格を頂きました。書類で、二次審査の場所と時間のみ記載してあります。

 

二次審査

何を聞かれるのかわからずに臨んだので、送った書類の内容を主に頭に入れて挑みました。

二次審査の部屋に入って驚いたのが、審査官が6〜7名ほど座っています。

おそらくこのプロジェクトを任されている各担当部門の代表者です。(例:演出家、プロデューサー、劇場運営、振付家NPOの何か・・・など)

 

そしてその前にポツンと椅子を置かれ、質問されるのです。

・志望動機

・なりたい職種、その理由

・好きな演出家

・好きな振り付け家

・好きな作品

・公共劇場ではどこが好きか

・(NYのブロードウェイミュージカルが好きだと言ったため)NYでの公共劇場で好きな劇場はあるか

 

など。

 

・・・・どうですかw

私はとても偏りを感じました。

 

私は正直、舞台芸術を見るときに「公共」か「民間か」で判断したことはありませんでした。良いと思った舞台を観に行く、それが動機です。

 

ただ、やはり公共でこの劇場法に基づいて活動している方々は、そのミッションの元にプライドを持って政策を打たれていて、「公共だから」できること、に力を入れているように感じます。

 

私は正直審査を受けるまでここまで「公共」であることに重きを置いていると思って望んでいませんでした。

なので正直審査官からしても私からしても話がかみ合いませんでしたw手応え0%です。

 

そして研修生を募集するための面接でここまで細かいことを聞いてくるのかと驚いたのも正直なところです。

 

ということで完敗しましたが、友達に話すと

「12年も民間の会社でベンチャーからやってきた人が公共なんて合うわけないじゃん😂」といわれ、謎に納得。

 

まぁ縁がなかったということですね。そしてもっと良い縁が今後あるよってことだと思い、納得しました。

 

ただこの施策自体はある意味劇場で働く上での課題にミートしていると思うので、もっと大人数を育てられるように大きくしていってほしいと思いました。

あと、あまり公共公共いうのではなくまずは劇場としてのあり方を考えてその上で民間ともうまく手を取り合ってやっていく方法を考えてもらいたいですね。

 

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