34歳女子夢追い日記。

自分の道をえらぶ。30代でキャリアチェンジ。リスタートを切ったばかりの私のまいにち。

<観劇レポ⑨>The PROM

LGBT問題を取り上げた高校生の青春物語かと思いきやそれだけにとどまらなく、良い意味で裏切ってくれた本作品。

TONY賞のノミネートが先日ありましたが、本作品ベストミュージカル賞や主演男優賞、主演女優賞は5名中2名がプロムからノミネートされています。

合計7つの賞でノミネートされた本作品。

最後には心の底から湧き上がる感情が涙になって溢れ出てきたーっていう最高の作品でした。 

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  1. STORY
  2. わたし的評価
  3. 感想
  4. 概要

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1.STORY

セクシュアルマイノリティー(LGBT)を乗り越えるレズビアン高校生の物語

このストーリーは前に進みたくても過去の栄光にすがりつき、もう一歩先に行けない大人たちと、社会の厳しさの中で自分たちの愛を貫こうとする高校生の話が同時に展開されます。

 

ブロードウェイで活躍を夢見るも酷評を受けた2人の役者、20年続けたCICAGOのアンサンブルを辞めたばかりの元役者、ジュリアードを卒業したにもかかわらず鳴かず飛ばずのシンガー4人が自分たちの再建をかけて何か注目を浴びようとネタ探しをしたところ、Twitterで見かけたレズビアンの高校生、エマの存在を知り、インディアナに渡るところから始まります。

 

エマと彼女のアリッサは、学年の最後に開かれるダンスパーティー「プロム」に2人で参加しようとしますが、学校側は伝統ある男女のダンスパーティーレズビアンは認めないと2人の参加を許可しませんでした。さらに、学校側やPTAはレズビアンカップルをプロムに参加させないために、その年のプロム自体を中止にしてしまったのです。

この学校側の対応がメディアによって放送され、彼女たちの存在はアメリカ国内で大きな話題を呼びます。
果たして、彼女たちはどうようにして偏見や差別を乗り越えるのでしょうか。また、4人の大人たちの存在によって高校生たちはどのように変わっていくのか、また高校生たちに影響を受けて大人たちもどう変わっていくのか。

高校生にとって年に一度の一大イベントであるプロムは無事に開催されるのでしょうか。

 

2.わたし的評価

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構成:★★★★★

メッセージ性:★★★★★

英語の聞き取りやすさ:★★★★☆

音楽の良さ:★★★★★

ダンスの良さ:★★★★★

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3.感想

とても評価が高くなりました。正直、わたしの好みです。

こういう作品があるからわたしはミュージカルが好き。

こういう作品をもっとたくさんの人に見てもらいたい。

そう思える作品でした。

それと同時に見所が多すぎてお腹いっぱいになる作品でもありましたw

 

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純粋な高校生たちのまっすぐな恋模様は見ていてとても心が洗われる気持ちになるのと同時に、レズビアンという壁を乗り越えるための苦悩に心が痛みます。

ただ、LGBTの悩みを前向きに乗り越えるために必要な存在が4人の大人たち。

この人たちは元々は、話題性のある人々の悩みを解決するためSNSでネタを探し、それを解決することで世の中に再び注目されて、もう一度スターになってやろう!という魂胆でエマの存在を知り、インディアナに渡ります。

 

この大人たちの私利私欲にまみれた行動や発言一つ一つが、とってもコミカル。

「元TONY賞受賞者のわたしが言ってるんだからスイートルームを用意できるわよね?」と田舎のビジネスホテルに押しかけたり。

スイートルームがそもそもないって言われてても、

「私はTONY賞を二つもとってるのよ?!」と、トロフィーをカバンから出す始末ww

それ以外にもこの4人のミュージカルなのではないかというくらい笑いをドカドカ持っていきます。

 

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高校生のエマ達からしても、頼んでもいないのに大人4人が「あなたの悩みを解決するためにインディアナに来たのよ、あなたはもう大丈夫、私たちがついてるわ」

と、巻き込まれていきます。 

 

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しかし、純粋な子供たちの苦悩を前に少しずつ自分がどう苦悩を乗り越えてきたのか、人生で大切なものは何なのかを語り出します。

大人達もそれぞれの栄光の時代と苦悩の時代があり、自分らしく生きることに辛さを感じることも愛する幸せもどちらも生きていないと感じられないことなのだと諭していきます。

最後にはエマの相手役アリッサも勇気を出してお母さんにレズビアンであることを打ち明け、二人の絆は深まりハッピーエンドを迎えます。

 

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こんなに純粋に涙が止まらない作品、年に1作品ぐらいかな。

笑って泣いて忙しかったですw 

もう一度みたいです。

4.概要

〔劇場〕Longacre Theater(220 W 48th St)

〔公演日〕日〜水・金土(水・土・日は昼公演あり)

〔休演日〕月

〔公演終了日〕未定

〔主な出演者など〕

Caitlin Kinnunen/Beth Leavel 

TONY賞の主演女優賞に2名もノミネートされています。

Brooks Ashmanskasは主演男優賞ノミネート。

個人的にこのブルックスさん、最高でした。

〔チケット〕:TKTSにて購入

〔価格〕$97.5

〔シート〕Orchestra 忘れちゃったのですがかなりの良席でした