34歳女子夢追い日記。

自分の道をえらぶ。30代でキャリアチェンジ。リスタートを切ったばかりの私のまいにち。

<観劇レポ②>FIDDLER ON THE ROOF IN YIDDISH(屋根の上のバイオリン弾き)

屋根の上のバイオリン弾きって有名ですが、まだ見たことがありませんでした。

バイオリニストが主役の話ではないんですね笑

そーゆーレベルです。

 

ミュージカルのチケットにラッシュチケットやロッタリーというものがあり、限定枚数のみ格安で販売されるチケットがあるのですが

TODAYTIXというアプリを見ているときにラッシュチケットがアプリで即買いできそうだったので行ってみました。

 

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あまり説明を読んでなかったのですが、YIDDISH語で話され、舞台の両端に英語とロシア語の字幕が出ます。舞台となっているユダヤ人の文化や言語を感じることができ、非常に良かったです。

 

また、完璧に英語を理解できるわけではない私には、逆に字幕があったので内容をしっかり把握することができました。

 

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  1. 概要
  2. STORY
  3. わたし的評価
  4. 感想

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1.概要

〔劇場〕STAGE42(422 West 42nd Street, New York, NY 10036

〔公演日〕日・水〜金(木は昼公演あり)

〔休演日〕月・火

〔公演終了日〕2019年9月1日

 

〔チケット〕:TodayTixのアプリにてrushチケットを買いました。

〔価格〕30$+7.5$(手数料)=37.5$

〔シート〕Orchestra seat J 112

〔キャスト〕

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2.STORY

舞台は、19世紀末帝政ロシアが支配をしていたウクライナにあるユダヤ人コミュニティー「シュテットル」。

この村に住むユダヤ人は、過半数がしきたりを重んじる敬虔なユダヤ教徒で聖書とラビの教えに従って戒律を守り、ロシア人ともうまく付き合っていました。その中の一人、牛乳屋を営むユダヤ人のテヴィエは、貧しいながらも5人の娘と妻と家族団欒の幸せな日々を過ごしていました。テヴィエは自分の娘たちの幸せを願い裕福な結婚相手を見つけるため、娘たちの知らないところで、仲人女イェンテを雇い結婚相手を探していました。

そんなある日、仲人女イェンテが、テヴィエの長女ツァイテルに肉屋を経営しているお金持ちのラザールとの縁談を持ってきます。父テヴィエは、将来が安定している職業に就くラザールをツァイテルに勧めますが、実はツァイテルには、幼馴染で仕立て屋の恋人モーテルという存在がいました。彼らのしきたりでは、結婚の決定権は本人ではなく父親にありますが、モーテルは貧乏で気が弱く、なかなか父テヴィエに結婚を申し出る勇気がありませんでした。しかし、ツァイテルとラザールのお見合い話を聞きつけたモーテルは、ついに、父テヴィエに結婚を申し出ました。2人の仲睦まじい姿を見せつけられた父テヴィエは、仕方なく2人の結婚に同意することにしました。

日に日にユダヤ人に対する弾圧が強まっていた頃、次女ホーデルは、村の大学を出たばかりの急進派の青年パーチックと出会い、2人は恋に落ちます。しかし、間もなくして革命軍に入っていたパーチックは政府軍に捕まり、シベリアに流刑されることが決定しました。ホーデルはパーチックともにシベリアで生きることを決意し、故郷と自分の家族との別れを選びました。

次女と決別し、落ち込んでいた父テヴィエのところに、次は三女ハーバの話が舞い込んでいます。三女ハーバは、ロシア人の青年に絡まれているところをロシア人青年フョートカに助けられ、異教徒であるロシア人との恋愛はご法度と分かっていながらも、2人は恋に落ちてしまいます。勿論、これを耳にした父テヴィエは猛反対しますが、ハーバとフョートカは密会を続け、ついにハーバは家を捨てロシア正教会でフョートカと結婚をしてしまいます。たとえ愛する娘であっても信仰を譲れない父テヴィエは、家族に「ハーバは死んだものだと思え」と告げます。

その後、ユダヤ人コミュニティー「シュテットル」は、ロシア政府による退去命令が出され、残されたテヴィエ率いる家族は、離ればなれとなった娘たちとの思い出が詰まったこの地を去ることに…。

 

3.わたし的評価

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メッセージ性:★★★★☆

英語の聞き取りやすさ:★★☆☆☆

音楽の良さ:★★★★☆

ダンスの良さ:★★★★☆

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4.感想

今回、YEDDISH語だったのが逆に雰囲気を醸し出していて完全に世界観に飲み込まれた!というのが第一の感想です。

英語の聞き取りやすさという評価軸には珍しく見合わない条件の作品ですが、字幕を見ることができるのであとは英語力次第、でしょうか。

 

英語が全くダメだ、さらにこの作品は全然知らない、ミュージカルは初めて、という人には厳しいと思うので、別のライオンキングとかアラジンとか観に行ってくださいw

 

親にとって当たり前のしきたりは、一つ世代が変わるだけで当たり前ではなくなること、ありますよね。

また、親の「当たり前」に当てはめられることが若い頃はとても嫌だったりもします。

結局親は子どもの幸せを願って最後はその子の人生を選ばせてあげるというのがこのお話のご両親の決断なのですが、

どうしても譲れない軸が親にもあるもので、自分の信じてきた生き方と娘の選択との間で大きく葛藤する姿がとても印象的でした。

 

長女・次女の結婚までは、子どもの選択を尊重してあげた良い親、みたいな印象で見ていたのですがやはり三女ハーバですね。

この三女の駆け落ちに関してはご両親のテヴィエ・ゴールデの想いを考えると心が締め付けられるような想いでした。

三女はもう死んだものだと思え、と三女の結婚を認めるくらいならそもそももういない人として扱った方が良いという判断をした父テヴィエが、お別れのシーンの最後の最後に「神のご加護を」を一言絞り出すような声を出した時。

 

大号泣でしたね・・・。

 

キャストは本当に素晴らしくて、ミュージカルというよりオペラのようなしっかりした発声で歌われる方が多かったです。

なので、1幕の1曲目、全員で歌った瞬間に鳥肌が立ったのを覚えています。

 

どんなに小さな声で歌ってもしっかり響き、会場全体が声に包まれるというのはこのことだ、と思いました。

本当に空気感に飲み込まれたような3時間でした。

 

古い作品だからか、YEDDISH語でやるからなのかわかりませんが、観客の年齢層は高めでした。

おじさま二人に囲まれて観劇しましたよw

 

これは是非見ていただきたい作品です!!!

 

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